あたりまえの幸せ

3.11

あれから9年

 

毎年、この日をむかえると

気持ちが落ち着かない

音や匂い、人々の声

慌ただしく動き回る人

緊張と不安

あの日のことが、昨日のことのように思い出される

 

今年はいつにも増して、心がざわついたのは

世の中の様子が、どこかあの時と同じように感じたからだろうか

 

あの時はガソリンを入れるために、早朝からガソリンスタンドに並び

スーパーの商品棚からは物が無くなった

計画停電が行われ、生活の動きに制限がかけられた

卒業式や入学式も見合わせるところがほとんどだった

 

今はマスクを買い求め、早朝からドラッグストアーに行列ができている

卒業式やスポーツイベントの中止、甲子園までも

 

テレビをつければ、震災のことかコロナのことばかり

独りでいることが辛くて、助けを求めてしまった

 

普通に過ごせていることは、当たり前でなく

最高に幸せなこと

今は、それに気づくための時間なのかもしれない