しらないでしょう
あなたは知らないでしょう
辛くなったとき
あなたの優しい声を思い出していることを
あなたは知らないでしょう
悲しくなったとき
あなたの笑い声に励まされていることを
あなたは知らないでしょう
独り涙しているとき
あなたの温かい手に、包まれたいと願っていることを
あなたは知らないでしょう
嬉しいことがあったとき、
あなたに一番に知らせたいと思っていることを
あなたは知らないでしょう
愉しいことがあったとき
あなたが一緒なら、もっと愉しいのにと思っていることを
あなたは知らないでしょう
私のなかのあなたが
どんなにいっぱいかを
でも
あなたは気づくはずもない
なぜって、あなたの中には他の人がいて
あなたが見ているのは、私じゃないから
それでも、それでもいい、
あなたを見ていたい