あたりまえのようで、当たり前じゃなかった

今日は、後輩から思わぬことを言われた

 

お昼の食事介助の時、手こずっている後輩に声をかけ交代したの

そしたら、

「どうしてですかね。どんなに口を開けない患者さんも、

 魔法にでもかかったように、普通に、当たり前に、食べさせられるの」

と私が介助するのを不思議そうに見ている

「いつも、思うんです。

 どんなに難しい患者さんにも、

 無理することなく当たり前のようにケアしてますよね。

 それって、普通じゃできないです。当たり前のようにはできないです。

 すごく難しいです。 どうしたら、そんな風にできるんですか?」って

 

「うーん  なんにも考えてないからじゃない。

 食べてくれなきゃ困る。早く食べて とか

 どうして食べてくれないの とか

 こちらの都合は考えず、患者さんがどうしてほしいのか

 それだけを感じてケアすればいいんじゃない。

 何も特別なことはしてないよ」

 

そしたらね、

「私、この病棟に来て良かったです。これからも色々教えてください。

 私が捜してたものを、見せてもらったような気がします」

 

驚きましたね。

そんな風に私のことを見ている人がいるなんて、思いもしなかった

 

私にとっては、

患者さんを五感で感じ、

何を訴えているのかを読み取り

丁寧にケアをする

それは、ごく当たり前のことで

毎日繰り返されていること

なにも特別なことではなかったから

 

自分にとっては当たり前のことも

他から見れば、特別なことだったりするんですね