登美男さん⑴
こんにちは
今、“こんな夜更けにバナナかよ”が上映されてますよね
私はまだ見てないんだけど、予告を見ていてある人を思い出したの
生まれつきの脳性麻痺で、肢体不自由で座位姿勢が取れず寝たきりの状態
自力で動かせるのは、下あごだけ
食事は食べさせてもらって、口からとることができた
多少の知的障害はあったかもしれないけど
私はそうは感じられず、健常者と同じように接していた
好奇心旺盛で、いろんなことにチャレンジする人で
詩を書いたり、写真を撮って投稿したり
不自由な身体ながら、生きることを楽しんでいた
詩を書くときや、意思を伝えるときは
下あごに取り付けたセンサーを操作し、パソコンに文字を打ち込んでた
一文字打つのにも、時間を要するのだけれど
彼は根気よく文字を打ち込んでいた
そんな彼から、私は色々なことを教えてもらった
どんなことをされると苦痛に感じるのか
どんな言葉に傷つくのか
どんなふうに障碍者を扱って欲しいのか
どんなふうに自分を見てほしいのか
そんな彼とのやり取りがあって、私の看護への考え方や、
自分自身の生き方を見つめなおす機会になったと思う
登美男さんに出会えたことは、私にとっての宝物の一つになった