ファーストシューズ
一歩 一歩
ふらつきながら、前に進む
おそるおそる、足を前に出し
バランスを取りながら、反対の足を前に出す
そうやって、一歩ずつ一歩ずつ 進んでいく
片づけをしていて、3人の子供たちのファーストシューズが出てきた
手に取り、眺めていると
子供たちの、初めて歩いた時の様子が甦ってくる
転んでも転んでも、起き上がって、立ち上がって
また一歩進む
時に泣きながら、
時に励まされながら
時に悔しくて、歯を食いしばり前を見て
足を進めていく
そして今
しっかりと自分の足で歩いてる
それぞれに、それぞれの道を
初めての一歩を助けてくれた靴
ボロボロになるまで履いた
思い出を胸に、感謝してさよならしよう
がんばってくれて、ありがとう